【深津千鶴 Chizu Fukatsu / WORKS】

(1) 【CLOSE-UP series】
『1人の人間の存在と尊厳』がテーマです。
一人一人にスポットライトを当て、唯一無二の物語を読むように、たくさんの《顔たちの世界》を探求しています。
人間の普遍的な宿命に加えて、現代では、IT革命以降の急速に激変する生活・ネット社会の光と影・戦争・大災害・格差社会といった様々な問題に、誰もが影響を受けています。
それらを抱える人間の真実・葛藤・深く強い精神性を表現し続けたいです。
(2) 【LIFE-series】
2017年に(イラストの仕事とは異なる)束縛のない純粋に自由な展覧会を開催。
自然に出てきた絵はやはり「人の顔」で、しかも彼らは『切実な命』を生きている。。。
人の顔を描くことは子ども時代から変わらず、出生家族や環境や体験と深く関わっているらしい。
展覧会では、拙い一篇の詩を添え、その中には「もっと愛せるはずだった もっと愛されるべきだった」「顔の波 今日も泳ぐ」というフレーズがあります。
ずっと抱えていた奥底の真の気持ちを客観視するきっかけとなりました。

 

(3) 【LOVERS-series】

メインの作品は、大好きなミュージシャンの「手描きCDジャケット」として、一気に50点ほどを描き下ろしたもの。
音楽にインスパイアされ、まるで当たり前のように現れてくる『恋する人たち・その多様さと複雑さ・魂とでもいうような何か』。。。
後に、うち1点は、白石一文さんの直木賞受賞作『ほかならぬ人へ』(祥伝社)の装画に使用されました(2009年)。
創造のキモチが呼び合い、繋がっていく運命は奇跡のよう。観てくださる方々と、同じように素敵なシンクロが起これば、すごく幸せです。




(4) 【REBORN-series】

『生と死・死は生の一部であること』をテーマに制作した作品群。
人は亡くなっても、あらゆる形で人生は続いていくと思う。実際、亡くなった愛する人たちは、私の大きな部分を構成している。
遺された人の中はもちろんのこと、大自然や宇宙に新たな物質の粒子や生命として再生することを想像する。
写真や遺した言葉だけでなく、生前の秘めた想い・思索といった目に見えないことたちも、「存在」していると想像する。
「祈り」にも似た『再生・命の繋がり』を表現しました。











(5) 【ANIMA series】

太古より「自然界の全てのモノ(動植物・無生物など)に霊魂が宿る」という考え方があり、私も時にその息遣いを感じます。
人間は神や精霊など人智を超えた何かを感じとり、信仰の対象としてきました。
逞しい他の生き物たちとは違う自「然界との関わり方」をしてきた「人間」の《畏怖の念》に切実さ・愛おしさを感じます。
自然はもちろん、町の景色やモノにも、そこに何か命のようなものを感じると、描きたい気持ちが湧き上がります。

(6) 【illustration】

30年間、イラストレーションを描いてきました。行方不明中のものもありますが、どれも愛着のあるものばかり。その時の精一杯。
私にとっては一つ一つが勉強で、ひきだしが一つ一つ増えていきました。
その中から、少しずつ印刷物と原画を掲載していきたいと思います。









(7)   【animation】

創作アニメーション『チチとジジ 〜1日の夢〜』(2015年制作・2020年YouTube公開)の原画・画像を、未発表の絵も含め、少しずつ掲載していきたいと思います。

 

■ Art animation

  『TITI and ZIZI ~ one day dream』 

https://youtu.be/eiOHbPDCraM

 

『チチとジジ』はお二人の天才のお力添えの元、命を削るように⁈⁈ヘロヘロになって作ったアニメーションです。

カッコいいアーティストにして旧フラッシュ(アニメーション作成ソフト)の超絶的な遣い手、キムスネイクさん。ジャンルを越えつつ独自のグルーヴ感が堪らないピアニスト・作曲家にして音楽プロデューサーの塩谷哲さん。

私は、全ての作画、それらを動かすためのパソコン作業、脚本を担当しました。

 

現バージョンをきちんと完結するための、更なる脚本・素材の多くは既に作成済み。それらを加えた「完成版」の制作が長年の懸案です。膨大な時間がかかるけれど、ナントカ頑張りたい。。。